大人になってから始めるお絵かき

大人になって0から絵を描き始めてどこまで成長できるかを書き記すブログです。

模写の落とし穴、お絵かきの本質、そしてただ一つの答えは・・・

どうも、upopoです。
今回はお絵かきのやり方を間違えて悲惨な末路に陥った悲しいとある人の小話をひとつしますね。(私のことです。)

 


大人になってから絵を描き始めた人って、おそらく大半は「上手い絵が描きたいから絵を描く」
っていう認識と動機で描き始める人が大半だと思うんです。私はそうでした。

決して「お絵かきする行為が好き」という所からスタートしてる訳じゃないんです。
ここが幼少時からお絵かきしてる人たちとの決定的なスタートラインの違いです。
幼少時から描いてる人たちはおそらくですけど、みんな無邪気に絵を描く行為を楽しみながら描いて
その習慣が根付いた人たちです。


その人たちはおそらく落書きがメインでお絵かきしてた人たちだと思います。
中学、高校と知識や教養が身についた年齢になって模写やデッサンといった画力向上のための技術的な練習を
始めたと思うんですけど、それでも本質は落書きにあると思います。

 


逆に私たちのような大人から絵を描き始める人たちというのは
落書きからお絵かきに取り掛かる人は少ないんじゃないのかな?
たぶん、絵の描き方がわからないから落書きそのものができないよ~って方が大半だと思います。(私はそうだった)


1 上手い絵を描けるようになりたいから絵を描くぞ。→絵の描き方がわからないから模写するぞ。→

2 たくさん模写したぞ、これだけの模写が出来るのだからオリジナルだっていけるはず。→

3 あ、あれ・・・全然描けない顔とか体ってどうだっけ。→模写が足りないんだもっと模写しよう。→

4 もうちょっと模写して力をつけてからオリジナル絵だ。→とりあえず模写しておけばいいか→ 3にループする。

 

↑この事例は、私自身のことです。

私はこんな感じで落書きはせず、模写ばかりしてました。
模写を頑張れば頑張るほどにあとでオリジナルで描いたあとの自分の絵を見ての落差でへこみ
なおのこと落書きやオリジナルで描こうとしなくなりました。


模写はインプット そして落書きやオリジナルイラストといったものはいわばアウトプットだと思います。
要するにインプットばかりしてアウトプットを全くしないのでアウトプットの技術が育たないのです。


当時の私は「こんだけ模写してるのになんでオリジナルの絵が下手のままなんだ!」とかなりストレスがたまってました。
当然ですね、落書きやオリ絵を全く描いてないんだからそりゃ描けないままでしょう。。。

そして、またこれが曲者なんですが


落書きやオリジナルイラストは模写と違って0から全部を考えて構築しないといけないことです。
ですので模写で観察力とか正しく比率を図る力が鍛えられても0から想起して構成、構築する力は鍛えられません。
なまじ、模写で目が鍛えられてる分オリジナルの絵の下手な部分が余計にわかってしまい余計やる気をなくし
模写に逃げるという行為を延々と繰り返して2年と半年ほど私はそうしてました。

 

そして私は「上手い絵が描けるようになりたいんだ。上手い模写が出来るようになりたい訳じゃないんだ!」って
思うようになり始めます。こんだけ頑張ってるのにオリ絵で成果出ないからつまんない!って考え始めるようになります。

そして、pixivやニコニコ静画とかでの上手い人たちの絵を見て自分が惨めに見えて余計悲しくなります。
嫉妬や憎悪のような感情が沸き起こるのも「上手い絵が描きたいから絵を描く」という動機で始めた人に多い気がします。
私がそうでした。嫉妬の塊のようなどす黒い感情、怒り、憎悪、激しいストレスが全身を包み込んでた記憶があります。


そしてこれらの要因全てが私に襲いかかった結果、毎日ストイックに模写して我慢してた私の中で限界がきたのでしょうね。


結果を求めることが絵を描く楽しみであり動機だった私は、
絵を描いても模写ばかりが育ちオリ絵の成果が出ず溜まったストレスは解消できなくて
ついには鉛筆やペンを握るだけで激しい頭痛が引き起こされるようになりました。
その状態でも無理して模写しようとしたらまる二日は頭痛が収まらず、気が狂いそうでした。


心配になって脳外科に行きましたが、健康で特に問題ないよと言われました。(色々検査もした。)
そのあと、ふと原因に心当たりが思いつきどういういきさつか忘れちゃったけど
色々とあって、確かデッサン教室に電話して自分の悩みや頭痛の現状を相談した記憶があります。

そしたら電話で話してくれた講師さんが「強い強迫観念が原因」と教えてくれました。

仮に普通に模写してもよほどのことがない限りは脅迫観念に支配されるまではいかないと思います。
それだけ私は「画力が成長したい、成長しなくちゃいけないんだ!」っていう強い想いだけで絵を練習したのでしょうね。

それから私は強迫観念のせいもあって、お絵かきが怖くなり、嫌になり鉛筆を置きました。
4年近く絵の事を忘れてずっとTVゲームに逃避してた記憶があります。

 

ここで私が今取り組んでるテーマでもある「楽しく絵を描く」「絵を描く行為を好きになる」
この二つが重要になってきます。


そもそもこの悲しい悲劇は絵を楽しく描けていたならばおそらく起こらなかったと思います。

画力の成長だけが絵を描く楽しみだったのが全ての原因です。
絵を描く行為を楽しむという本質から逸脱した行いが招いた結果です。

中には私は模写とかデッサンとかそういった練習が好きで楽しいという人もいるでしょう。
そういった方々は問題ないかと思います。(羨ましい)

 

文章力なくてごめんなさい、話が色々と微妙に脱線しながら進みました。(;´Д`)

ですので、簡単にまとめると


・模写は技術的な練習であり、オリジナル絵を描きたいなら落書きやオリジナルの一枚イラストを描かなきゃダメ
・なんでもいいので絵を描いて楽しいと感じる自分だけの何かを見つける。(私は絵を描く行為を好きになる習慣作りしてます)
・上手い絵を描けるようになりたいから絵描くという動機だけなのは辞めたほうがいいよ(´・ω・`)


模写も大事だけどお絵かきの本質は落書きにあるんじゃないのかと思います。


ここまで模写に対して否定的な発言ばかりしてますけど
模写は超大事だと思います!(っえ!?)

模写しないと絶対絵は成長しないと思います(はぁ?)

要するに模写だけじゃなくバランスよく落書きやオリ絵なりデッサンなりとやらないとダメだよ~ってことなんだと思います。

あと、模写なんですけど
ある程度模写できるようになったら何か意図がない限りは(絵柄を学ぶとか)
線で完成されている二次イラスト、漫画とかの模写は控えたほうがいいと思います。
多分模写がある程度できるようになると、段々と線をコピーするだけの惰性の感覚で模写するようになるので
意図がない限りはイラストや漫画の模写はやめて実物、もしくは写真模写に切り替えたほうがいい気がします。

upopo自身の体験談です。
過去振り返ってみたら1年すぎたあたりから線だけを目で追ってコピーする感じで模写してた。(´;ω;`)

あとは記憶模写や反転模写とか応用する模写は非常に有効だと思いますのでそういういった練習は
ガンガンしたほうが良いと思います。(私はまだしてませんけど;;)

 

そして、ここまで述べたお絵かきに関する全てをひとつにまとめた、ただひとつの行き着いたお絵かきに対する答えが
お絵かきを楽しむことこそ全てなんだと思います。

 

ですので今、私と同じように成人してから絵を練習している方々は
絵を練習しているという感覚からお絵かきを楽しんでいるという感覚に変えましょうね!
オエカキタノシス大事!絶対大事!

 

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